Windows 11(以下、Windows)が動いているノートPCに、Ubuntu(22.04 LTS)を入れてデュアルブートできるようにしてみました。
基本的な作業の流れは以下のようになります。
- イメージファイルのダウンロード
- 上記イメージファイルをブート可能な形式でUSBメモリに展開
- USBメモリからブート
- Ubuntuのインストール
ご自身でUbuntuをインストールしようとされている方であれば上記手順についての詳細はご存じでしょうからこの記事では割愛します。
Ubuntuをインストールするにあたって「Intel RST」が有効になっているとインストールできないという事態に遭遇しましたのでそちらの対処法をまとめたいと思います。
当方の環境では大きな問題は発生しませんでしたが、場合によっては何らかの不具合が発生する可能性があります。
作業の実施に際しては自己責任でお願いいたします。
Intel RST無効化の手順
BIOSで無効化します。
しかし、ただ無効化するだけだとUbuntuは起動するもののWindowsが起動しなくなります。
Windows側で事前に準備をしておく必要があります。
bcdedit /set {current} safeboot minimal
上記コマンドがエラーになる場合は下記のコマンドを実行します。
bcdedit /set safeboot minimal
BIOSによって細かい部分は変わると思いますが、当方の環境では「SATA Mode」という項目の値を「RST with Optane」から「AHCI」に変更しました。
bcdedit /deletevalue {current} safeboot
上記コマンドがエラーになる場合は下記のコマンドを実行します。
bcdedit /deletevalue safeboot
これでIntel RSTが無効になりました。
こちらのサイトがすごく参考になりました。
Ubuntuのインストール
Ubuntuのインストール手順については割愛します。
当方の場合はWindowsのCドライブとして確保されていたパーティションを分割してそこにUbuntuを入れたのですが、パーティションの設定はUbuntuのインストーラーで行いました。
Windowsの「ディスクの管理」や各種パーティション管理ソフトで事前にパーティション分割を済ませておいてもうまくいくかもしれませんが、個人的にはUbuntuのインストーラに任せた方がいいと感じました。
まとめ
Windows側で事前準備をせずともBIOSでIntel RSTを無効化するだけでUbuntuをインストールすることはできるのですが、Windowsが起動しなくなるのでご注意ください。
Intel RSTを有効にすればWindowsが起動しようとしますが、当方の環境ではブルースクリーン的な画面になって自動的にディスクの修復プロセスが実行されました。
幸い無事に修復が終わってWindowsは起動しましたが、場合によってはここでどうしようもなくなることもあるみたいなのでご注意ください。
この記事がWindowsとUbuntuのデュアルブート環境を構築したい方の参考になれば幸いです。
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