【WordPress】PHP 8.2にしてみた

2022年12月8日にPHPの最新バージョン「PHP 8.2」がリリースされました。

今はPHP 8.1系を使っています。
PHP 8.2ヘのバージョンアップ手順を教えてください。

レンタルサーバーでWordPressを運用している方の場合はコントロールパネルなどからPHPのバージョンを選択することになります。
その選択肢に「8.2」があれば簡単に変更することが可能です。

当ブログはVPS上に環境を構築して運用しており、パッケージ管理システム(dnfコマンドなど)を使っています。
このような環境の場合のバージョンアップ手順を解説します。

目次

環境情報

バージョンアップ直前の環境情報は下記の通りです。

  • CentOS Stream release 9
  • Nginx 1.23.3
  • PHP 8.1.13 with Zend OPcache
  • WordPress 6.1.1(テーマはSWELL)

バージョンアップ手順

メジャーバージョンアップになりますので旧バージョンをアンインストールしてから新バージョンをインストールします。

バージョンアップ作業に伴い、一時的にブログが使えなくなりますのでご注意ください。

STEP
設定ファイルのバックアップ

各種設定ファイルをバックアップします。

sudo cp -a /etc/php.ini{,.current}
sudo cp -a /etc/php-fpm.conf{,.current}
sudo cp -a /etc/php-fpm.d/www.conf{,.current}
STEP
webサーバーの停止

webサーバーを停止します。

sudo systemctl stop nginx
sudo systemctl stop php-fpm
STEP
現バージョンのPHPのアンインストール

インストール済みのPHP関連パッケージをアンインストールします。

sudo dnf module remove php:remi-8.1
sudo dnf module reset php
STEP
新バージョンのPHPのインストール

新しいPHP関連パッケージをインストールします。

sudo dnf module install php:remi-8.2
STEP
設定ファイルのリストア

dnfコマンドでアンインストール及びインストールをする際に自動的に設定ファイルがバックアップされます。
基本的には既存のものが再利用されますが一部の設定ファイルは新しいものに置き換わってしまいます。
それらを退避しつつ、バックアップされた設定ファイルで置き換えます。

sudo mv /etc/php-fpm.d/www.conf{,.new}
sudo mv /etc/php-fpm.d/www.conf.rpmsave /etc/php-fpm.d/www.conf
sudo mv /etc/php-fpm.conf{,.new}
sudo mv /etc/php-fpm.conf.rpmsave /etc/php-fpm.conf

場合によっては.rpmsaveの拡張子を持つファイルが生成されていない可能性もあります。
その場合は.currentのファイルを.confとして使ってください。

STEP
webサーバーの起動

webサーバーを起動します。

sudo systemctl start nginx
sudo systemctl start php-fpm

以上でバージョンアップ作業は完了です。

$ php -v

PHP 8.2.0 (cli) (built: Dec  6 2022 14:26:47) (NTS gcc x86_64)
Copyright (c) The PHP Group
Zend Engine v4.2.0, Copyright (c) Zend Technologies
    with Zend OPcache v8.2.0, Copyright (c), by Zend Technologies

各エラーログを見てエラーが出ていないことを確認してください。


まとめ

既存の設定ファイルのバックアップを忘れずに行い、落ち着いて作業すれば大丈夫だと思います。

この記事がPHP 8.2ヘのバージョンアップを考えている方の参考になれば幸いです。

環境によってはバージョンアップすることで不具合が発生する可能性があります。
バージョンアップはご自身の責任において実行してください。



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