バランス接続というものが気になり始めました。
幸い私が愛用しているイヤホン「XBA-N3」はリケーブルでバランス接続に対応できるとのこと。
それならばとバランス接続対応のDACであるiBassoの「DC04」を購入してみました。
以前、USB Type-C接続のDACアダプタ「DC03」のレビューをしました。
アンバランス接続とバランス接続でどれくらい違うものなのか。
軽くレビューしてみたいと思います。
スペック
DACチップ | CS43131 ×2 |
THD+N | -110dB / <0.00032% (300Ω負荷時), -108dB / <0.00039% (32Ω負荷時) |
出力電圧 | 4Vrms (300Ω負荷時) / 2.5Vrms (32Ω負荷時) |
出力レベル | 195mW (32Ω負荷時) |
S/N比 | 133dB |
周波数特性 | 20Hz〜40kHz +/-0.5dB |
ノイズフロア | <0.9µV |
出力インピーダンス | 0.12Ω |
PCM | 最高384kHz/32bitまでのネイティブ再生に対応 |
DSD | 最高11.2MHzまでのネイティブ再生に対応 |
重さ | 12g |
長さ | 約110mm |
DC03との比較
- DC03の3.5mmアンバランス出力を4.4mmバランス出力に変えただけ、という感じではないですね。
バランス出力に合わせて細かいところがチューニングされているように思います。
どっちがいい/悪いではなく、出力形態に合わせてチューニングされていると考えた方がいいと思います。 - 明らかにこちらの方が出力が大きいです。
スペック表で見てもそれは分かるのですが、デバイスの音量をDC03と同じにしているとちょっとうるさいくらいです。 - DC03もそうなんですが、音量調整に若干クセがあるので注意が必要です。
専用の音量調整アプリがあるのですが、立ち上げるタイミングによってはデバイス側の音量設定値で音が出始めます。
耳を痛める可能性があるのでお気をつけください。 - DC03よりも発熱が抑えられているように思います。
96kHz/24bitのハイレゾ音源を384kHzにアップサンプリングして1時間程度再生してみたのですがほのかに温かくなる程度でした。
バランス接続は素晴らしい
バランス接続するためにXBA-N3用の純正ケーブルを購入しました。
XBA-N3のアンバランス接続ケーブルをバランス接続ケーブルに変えた「XBA-N3BP」という製品があるのですが、それに同梱されているケーブルを購入しました。
パーツとしての扱いなのですが某家電量販店の通販で購入することができました。
価格は4,500円程度で、バランス接続ケーブルとしてはお手頃だと思います。
もっと高価なケーブルもあるのですが、とりあえずバランス接続初体験なので様子見ということでこちらを購入して視聴してみました。
聞いて一番最初に思ったことは「音の分離が素晴らしい」ということです。
一つ一つの音がしっかりと分かれているような感じを受けます。
過去に何度も聞いた楽曲なのですが、「え!?ここでこんな音が鳴っていたのか!」と感動してしまいました。
また、広がりと透明感も増したように感じます。
うまく表現できないのがもどかしいのですが、なんて言うか、全体的にかかっていたビニールを取っ払った感じとでも言いましょうか。
まとめ
DC04の実売価格は1万円しないくらいです。
でもこの音!
非常に素晴らしいと思います。
アンバランス接続とバランス接続、正直たいして違いはないだろうと思っていたのですが全然違いましたね。
もうアンバランス接続には戻れなくなってしまいました。
DC04とバランス接続、すごくいいですよ!!
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