世の中にはたくさんの資格や免許があります。
履歴書の「資格・免許」のところに記載する類いのものですね。
馴染みがあるものでいえば「自動車運転免許」とか「簿記」とか「英検」とかでしょうか。
私もいくつか持っていますが、その中で生活に役立つ資格としてオススメしたいのが「電気工事士」の資格です。
この記事では「電気工事士」(第二種)について簡単に説明したいと思います。
電気工事士とは
電気工事士(でんきこうじし)は、電気工事の作業に従事するために電気工作物の工事に関する専門的な知識と技能を有する者に与えられる国家資格であり、またその免状を都道府県知事により交付されている者である。
電気工事士には第一種電気工事士と第二種電気工事士とがある。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第一種と第二種の違い
- 第一種
一般住宅や店舗などの600V以下で受電する設備の工事と、最大電力500kW未満の工場、ビルなどの工事に従事できます。 - 第二種
一般住宅や店舗などの600V以下で受電する設備の工事に従事できます。
家の中のコンセントやスイッチを弄る、程度であれば第二種で十分対応可能です。
電気工事士の試験
第一種は年1回、第二種は年2回実施されます。
共に筆記試験と技能試験があり、技能試験は筆記試験合格者もしくは筆記試験免除者(認定校の科目取得による卒業や他資格保有など)が受験できます。
尚、第一種の受験には実務経験が必要となります。
筆記試験の内容(第二種)
下記の内容について試験を行い、解答方式はマークシートに記入する四肢択一方式により行います。
- 電気に関する基礎理論
- 配電理論及び配線設計
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具
- 電気工事の施工方法
- 一般用電気工作物の検査方法
- 配線図
- 一般用電気工作物の保安に関する法令
技能試験の内容(第二種)
下記事項の全部又は一部について行います。
持参した作業用工具により、配線図で与えられた問題を支給される材料で一定時間内に完成させる方法で行います。
- 電線の接続
- 配線工事
- 電気機器及び配線器具の設置
- 電気機器・配線器具並びに電気工事用の材料及び工具の使用方法
- コード及びキャブタイヤケーブルの取付け
- 接地工事
- 電流、電圧、電力及び電気抵抗の測定
- 一般用電気工作物の検査
- 一般用電気工作物の故障箇所の修理
試験対策
筆記試験に関しては、参考書で基礎を身につけてから、過去問を解いてみる、という感じで勉強しました。
技能試験に関しては、対策セットとして各種材料がセットになったもの、各種工具がセットになったものが売られていますのでそれらを購入して実際に何度も作ってみました。
私が購入した対策セットにはDVDがついていて、その中に動画で作業手順が収められていました。
実際に手を動かす様子が見られたのでかなり役に立ちました。
電気工事士の資格がなければできないこと
一般の家庭において、ブレーカーを落としてから行うような作業は電気工事士の資格が必要であることが多いように思います。
例えば、コンセントの差し込み口の交換とか、照明のスイッチの交換などですね。
ケーブルを柱や梁に固定するような作業、電線管にケーブルを収める作業も電気工事士の資格が必要になります。
ちなみに、いわゆる「コード」をガッチリ固定するのは誰であってもNGです。
テーブルタップのコードを柱に固定しつつ使う場所まで取り回す、とかは割とやってしまいがちですがダメな事例です。
電気工事士の資格があってよかったこと
自宅の蛍光灯を使った照明器具が、経年劣化により安定器から異音が出るようになってしまいました。
照明器具を取り替えることになったのですが、天井を通ってきたケーブルが直接照明器具に繋がっているパターンでした。
また、新しく購入した照明器具はLED式で、引っ掛けシーリングが必要なタイプでした。
この場合、旧照明器具からケーブルを外すのに資格が必要、新たに引っ掛けシーリングを取り付けるのに資格が必要、せっかくなので壁のスイッチを今風のものに取り替えるのに資格が必要、となります。
取り付けた引っ掛けシーリングへの照明器具の取り付ける・取り外しには資格は必要ありません。
私は電気工事士の資格があったのでこれらを全部自分で行うことができましたが、電気屋さんに頼めばそれなりの費用を請求されていたと思います。
資格を取っておいてよかったと思いましたね。
まとめ
第二種の場合、筆記試験の合格率は60%程度、技能試験の合格率は80%弱のようです。
メチャクチャ難しいというわけではないので機会があったら挑戦してみてはいかがでしょうか。
できる作業が広がりますよ。
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