RaspbianをBusterにアップデート

うちには2台のRaspberry Pi(ラズパイ)があります。
1台はクリーンインストールでBusterにアップデート済みだったんですが、今回もう1台をデータなどそのままでStretchからBusterにアップデートしました。

公式ではアップデートではなくクリーンインストールを勧めていますが、データは残しておきたかったので上書きアップデートに挑戦してみました。
microSDのバックアップを取っておくのが基本だとは思うのですが、面倒なのでそのまま一気にやってしまいました。

尚、当記事を参考にしてアップデートを行った結果、何らかの不具合が発生しても当方は一切関知いたしません。
作業される方は自己責任にてお願いいたします。

目次

現在のシステム(Stretch)を最新にする

アップデートに先立ち、まずは現在のシステムを最新の状態にしておきます。

sudo apt update
sudo apt upgrade
sudo apt dist-upgrade

設定ファイルを書き換える

以下の2つのファイルの内容を修正します。

/etc/apt/sources.list
/etc/apt/sources.list.d/raspi.list

「stretch」を「buster」に書き換えます。
うちの環境ではそれぞれ2ヶ所ありまして、いずれも1ヶ所はコメントアウトされていましたが、念のためどちらも書き換えておきます。

Busterにアップデートする

以下のコマンドを実行してアップデートを開始します。

sudo apt update
sudo apt –simulate upgrade
sudo apt upgrade
sudo apt dist-upgrace

2番目の–simulateオプション付きのコマンドは文字通りupgradeを試行してみるコマンドで、いわゆるdry-runです。
これを使って一応問題なく動くかを確認しておきます。
試行はうまくいっても実際のアップデート中にエラーになるという可能性もないわけではありませんが、いきなり失敗して焦るよりはよろしいかと思います。

アップデート中に既存の設定を残すのか、新しい設定を適用するのかを問われる場面が何回かありますのでご注意ください。
うちの環境では3時間ほどでアップデートが終了しました。

アップデート後の後始末をする

不要ファイルの削除を行います。

sudo apt autoremove
sudo apt autoclean

まとめ

今回は特に大きな問題が発生することもなくアップデートが完了しました。
冒頭でも述べたとおり、今回は省いてしまいましたが万が一に備えるのならmicroSDのバックアップを取ってから進めた方がいいと思います。

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