WordPress 5.8 Tatumがリリースされました。
アップデートの内容については公式サイトをご覧ください。
個人的に気になったのは「WebPサポートの追加」ですね。
今までもプラグインを入れることで対応はできていたようですが、正式にサポートされたのでこれからはWebP形式の画像も使ってみたいと思います。
また、当方の環境においては、PHP 8.0にしたことで一部うまく動いていない部分があったのですが、そこが改善されたのかも気になりますね。
早速アップデートしてみました。
新しいソースの確認
アップデートする前に、上記記事で指摘したプログラムが修正されているかを確認してみます。
5.7-branchブランチ
$link = $item->get_link(); while ( stristr( $link, 'http' ) !== $link ) { $link = substr( $link, 1 ); }
masterブランチ
$link = $item->get_link(); while ( !empty( $link ) && stristr( $link, 'http' ) !== $link ) { $link = substr( $link, 1 ); }
不具合の原因は下記の通りでした。
- stristr関数は文字列が見つからなかったときにfalseを返す
- substr関数は文字列が切り出せなかったときに空文字を返す
- falseと空文字を厳密に比較しているのでwhileループを抜けられずタイムアウトする
今回のアップデートで「$linkがemptyでない場合」という条件が加わりました。
empty関数は変数の中がfalseでも空文字でもnullでも、全てtrueを返すので確実にwhileループを抜けてきそうです。
問題なさそうです。
アップデート手順
割愛します。
ダッシュボード画面で「更新」をクリックする、といういつもの手順でアップデートできます。
アップデート後の挙動
今のところは特に問題なさそうです。
上記記事の挙動も改善されているようです。
ただ、メディアライブラリのサムネイルがデフォルトで40件しか表示されない点がちょっと不便かなと感じました。
過去に使った画像を見たい場合などは「さらに読み込む」を何度もクリックする必要があります。
表示にかかる時間の短縮が目的だとは思うのですが、私は時間がかかってもいいからある程度読み込んでくれる、前の仕様の方が良かったですね。
設定などで変えたりできればいいのですが、パッと見たところそういうのはなさそうです。
まとめ
今回のアップデートではブロックエディタ周りにもいろいろと機能が加わったようですが、当方は未だにクラシックエディタを使っているのでそれがどのようなものなのかはちょっと分かりません。
ただ、前述の通りPHP 8.0による仕様変更が原因と思われる不具合に対する修正もされています。
ブロックエディタを使っていない方でも既にPHP 8.0環境で動かしている場合はアップデートしてもいいのではないでしょうか。
アップデートはご自身の責任において実行してください。
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