カメラで写真を撮る際に「絞り」と「シャッタースピード」と「焦点距離」を意識していますか。
近頃のカメラはオートモードでもそれなりに撮れるので特に意識していないという方もいらっしゃるかもしれませんね。
詳しいことは専門書などを読んでいただくとして、これらの値が撮れる写真にどういう影響を与えるのかを記事にしてみたいと思います。
絞り
カメラに取り込む光の量を調整する仕組みです。
それはピントの合う範囲(ボケ具合)です。
左右方向というより前後方向の範囲の話で、被写界深度と呼ばれたりもします。
絞り値はF値とも言われます。
絞りを絞る(F値が大きくなる)とピントの合う範囲が広くなり、絞りを開ける(F値が小さくなる)とピントの合う範囲が狭くなります。
風景写真は広い範囲(近景から遠景まで)にピントを合わせたいので絞りを絞り、ポートレートはその人だけにピントを合わせたいので絞りを開ける、という感じになります。
シャッタースピード
カメラに光を取り込む時間を調整する仕組みです。
それは被写体のブレ具合です。
シャッタースピードを遅くすると被写体がブレやすくなり、シャッタースピードを速くすると被写体の動きを止めやすくなります。
水の流れのような動きを表したければシャッタースピードを遅くし、ネコがジャンプした瞬間をピタッと止めて撮りたければシャッタースピードを速くする、という感じになります。
絞りとシャッタースピードの関係
前述の通り、絞りは「量」、シャッタースピードは「時間」を調整します。
そして取り込む光の「量」と「時間」が適切であれば写真が撮れます。
これは容器に水を注ぐことをイメージしてもいいかもしれません。
例えば1リットルの水を入れたい場合、蛇口をちょっとしか開かなかったら長い時間蛇口を開けていなければいけないし、蛇口を全開にしたらすぐに閉めないと溢れてしまいます。
蛇口が絞りで、蛇口を開けている時間がシャッタースピード、という感じですね。
焦点距離
レンズの中心点からセンサー(もしくはフィルム)までの距離です。
それは写る範囲です。(画角とも呼ばれます)
焦点距離を短くすると写る範囲が広くなり、焦点距離を長くすると写る範囲が狭くなります。
焦点距離の短いレンズを広角レンズ、焦点距離の長いレンズを望遠レンズと呼んだりもしますね。
風景写真のような広い範囲を移したい場合は焦点距離の短いレンズを使い、ピンポイントで被写体を強調したい場合は焦点距離の長いレンズを使う、という感じになります。
まとめ
オートモードで撮っていると特に意識することはないと思いますが、これらは実は密接に関わっているのが面白くもあり難しいところでもあります。
私がカメラを始めた頃に聞いた話で今も印象に残っているのは「ポートレートを望遠レンズで撮る」という話ですね。
これで絞りを開ければ更に浅くすることが可能です。
画角も狭いのでモデルさんにピンポイントで迫ることができます。
絞りを開けていることで速いシャッター速度を使えるのでブレのないピシッとしたポートレートを撮ることができます。
あえてマニュアルモードやシャッタースピード優先モード、絞り優先モードなどを使っていろいろと試してみるのも楽しいですよ。
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