現在、CentOS Stream 9(以下、Stream 9と記述)の環境をテスト的に構築しています。
CentOS Stream 8(以下、Stream 8と記述)のサポートが終了するのでその前に乗り換える計画です。
Stream 8の時にdnfコマンドでインストールできていたアプリケーションが、Stream 9ではできないことが何度かあったのでその対処法を記事にしたいと思います。
今回は「certbot」です。
certbotが何かという説明は割愛します。
目次
オススメのインストール方法
certbotをdnfコマンド以外でインストールする場合、以下の2つの方法があります。
- pipコマンドによるインストール
- snapコマンドによるインストール
certbotの公式ページにはsnapコマンドを使ったインストール方法が載っていますのでそれに従うのが無難だと思います。
Certbot
Tagline
snapdのインストール手順
snapコマンドを使うためにはsnapdのインストールが必要になります。
EPELリポジトリからのインストールになりますので事前に使えるようにしておいてください。
- snapdをインストールします。
sudo dnf install snapd
- snapdを起動します。
sudo systemctl start snapd
- シンボリックリンクを作成します。
sudo ln -s /var/lib/snapd/snap /snap
以上でsnapdのインストールは完了です。
必要に応じてsnapdの自動起動設定を行ってください。
certbotのインストール
- coreをインストールして最新版に更新します。
sudo snap install core sudo snap refresh core
- ないとは思いますが念のためインストール済みのcertbotパッケージを削除します。
sudo dnf remove certbot
- snapコマンドを使ってcertbotをインストールします。
sudo snap install --classic certbot
- シンボリックリンクを作成します。
sudo ln -s /snap/bin/certbot /usr/bin/certbot
以上でcertbotのインストールは完了です。
まとめ
Stream 8のcertbotパッケージはEPELリポジトリから提供されていましたが、2022年3月6日時点で同リポジトリからStream 9向けは提供されていません。
今後、提供が開始されればStream 8の時と同様にdnfコマンドでのインストールが可能になるかと思われます。
この記事がStream 9でcertbotを使いたい方の参考になれば幸いです。
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