HTTPSによる通信を行う際に必須となる「SSLサーバー証明書」(以下、SSL証明書と表記)には有料のものと無料のものがあります。
有料と無料で違いはあるのでしょうか。
このあたりのことを記事にしたいと思います。
尚、この記事で取り上げているSSL証明書は「ドメイン認証」(Domain Validation)と呼ばれるものになります。
目次
何が違うのか
SSL証明書としての機能や、通信の際の安全度において、有料SSL証明書と無料SSL証明書に違いはありません。
暗号化のレベルが云々という話はSSL証明書ではなくサーバー側の設定の問題になります。
有料SSL証明書のメリット
レンタルサーバーなどで設定されるSSL証明書は無料のものが多いです。
このことからも「信頼性の面で無料SSL証明書が有料SSL証明書に劣っているわけではない」というのが分かっていただけるかと思います。
では有料SSL証明書のメリットは何なのか。
以下に列挙します。
- サイトシールを掲載できる
サイトシールを掲載することができ、サイト閲覧者に安全性をアピールすることができます。
(当サイトにおいても右側もしくは下側に掲載しています) - 有効期間が長い
以前は有効期間が5年という有料SSL証明書もありましたが、現在は1年となっています。
無料SSL証明書だと数ヶ月程度のものが多いので証明書の更新作業の頻度は有料SSL証明書の方が少ないです。
ただ、レンタルサーバーに含まれる無料SSL証明書は自動的に更新されるように設定されていることが多いのでサイト運営者が実際に更新作業をする機会は少ないと思います。
しかし、内部的には1年に数回、更新作業が行われており、それに失敗するリスクは無料SSL証明書の方が高くなります。
2021年6月11日追記
記事初出時「ブランド力」をメリットとして記載していましたが、ご指摘を受けて改めて考えた結果、あまりふさわしくないと思い至りましたので取り消します。
混乱を与えるような記事になってしまい、申し訳ありませんでした。
記事初出時「ブランド力」をメリットとして記載していましたが、ご指摘を受けて改めて考えた結果、あまりふさわしくないと思い至りましたので取り消します。
混乱を与えるような記事になってしまい、申し訳ありませんでした。
ブランド力
有料SSL証明書の最大のメリットは「ブランド力」だと思います。
まとめ
前述の通り、証明書の機能面や安全面において、有料SSL証明書と無料SSL証明書の間に差はありません。
有料SSL証明書のメリットに魅力を感じないのであれば有料でも無料でも好きな方を選んでいいと思います。
個人的には、SSL証明書はそのサイトの本気度を見る一つの指標だと思っています。
極めて曖昧な表現ですが「ちゃんとしているところはちゃんとしている」というのが分かりますので一度気にしながらサイトを訪問してみると面白いですよ。
(最近のブラウザであれば、アドレスバーに表示される鍵マークをクリックすると簡単にSSL証明書の詳細が見られます)
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